モラール

morale
 一般的には、組織の士気・意欲のことであり、組織活動における重要な概念である。とりわけ、さまざまな法の制約のもとでボランタリーな活動を行う非営利組織にとっては、組織目的を達成するための推進力の源泉といえる。ことに、非営利組織の共通点としては、①国民の福祉に関係する事業を行っている、②人が他人に積極的に関与する、③経済的価値に重きを置いていないなどがあげられる。なかでも、①の事業内容については、通常は、定款や規約等に規定されており、その上位には目的が設定されている。この非営利組織の目的は、多様な意味を含んでおり、ときに使命という言葉と同義に取り扱われることもある。使命とは、文字どおりには、崇高で重大な務めと想起されるように、公共的役割を担った非営利組織の存在意義とも関連している。また、その使命を果たすうえで、継続的な事業活動が前提となっており、すなわち、持続的なモラールの啓発が不可欠となる。もちろん、事業活動を行っているなかで、モラールを維持することが困難な状況に直面することも考えられる。それには、リーダーの交代や組織内部のコンフリクト、事業のマンネリ化など、あらゆる組織で起こりうる例も含まれる。このような非営利組織の特性等を理解したうえで、モラールを維持、あるいは、高揚させていくことが、事業活動の推進に繋がるのである。それは、組織自らが、絶えず使命を問い質していくことであり、その使命を果たすために、自らを鼓舞し、内発的に意欲を掻き立てていくことを意味する。
(吉永光利)