看取り

 「無益な延命治療をせずに、自然の過程で死にゆく高齢者を見守るケアをすること」とされ、平成18(2006)年介護報酬改定により「看取り介護加算」が創設し、福祉分野を含む終末期の緩和ケアが示された。平成26(2014)年全国老人福祉施設協議会は「近い将来、死が避けられないとされた人に対し、身体的苦痛や精神的苦痛を緩和・軽減するとともに、人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること」と明示した。その人らしい最期を迎えるために、本人の意思と自己選択の権利を最大限に尊重し、尊厳の保持のもと最善の医療、看護、介護、リハビリテーション等のケアを行い、自宅や施設で安らかな死を迎える一連の過程である。
(加藤友野)