ボランティア受入評価益・費用(特活)

 NPO法人会計基準の活動計算書における経常損益項目である。NPO法人会計基準では当該評価益について「ボランティアから役務の提供を受けた場合で、当該役務の金額を、合理的に算定し外部資料等によって客観的に把握できる場合」(別表1 活動計算書の科目)において、「人件費と同額を計上する方法を選択した場合」(別表1 活動計算書の科目)に計上することができると記されている。NPO法人は、ボランティアによる無償や著しく低い価格での労働力の提供を受けてサービスの提供を行っている。いわばボランティアによって提供された役務もNPO法人の財源である。これは営利企業とは異なる非営利組織ならではの特質である。このボランティアによる労働力を金額評価することで、NPO法人の真の活動規模を評価しようとするものである。ただし、基準にあるようにこの計上が認められるためには、その同額が、人件費「ボランティア評価費用」として計上されなければならない。これは当期計上増減額に影響を及ぼさないようにするためである。なお、これらの情報は、当該NPO法人が開示を望む場合の任意規定である。また注記による開示も認められている。NPO法人会計基準ではNPO法人の実情等を考慮して、レベル1:財務諸表に注記だけ記載して、活動計算書には計上しない、レベル2:活動計算書に計上する、という2つのレベルが示されている(実務担当者のためのガイドラインQ&A26-1)。
(日野修造)