ホテルコスト

 いわゆる滞在に関する費用であるところの居住費(室料・水道光熱費)や食費のことを指す。医療保険では、入院した際に、個室などを希望する場合には、ホテルコストとして差額ベッド代が必要になり、自己負担となる。食費は、治療に必要なものとして医療保険の対象となるが、1食につき460円の自己負担が必要になる。また65歳以上の者が療養病床に入院した際には、食費だけでなく、居住費も一部自己負担になる(低所得者などは減額される)。介護保険では、平成18(2006)年以降施設サービスにおいて食費が自己負担となったほか、個室ユニット型特別養護老人ホームでは、居住費も自己負担となった。平成27(2015)年の改正では、多床室型の特養においても居住費負担が導入されることとなった。
(酒井美和)