プロボノ

 社会人がその職業による専門性に基づく知識や経験などを生かして行うボランティアを指す。また、それを行う社会人をいう。プロボノ(pro bono)の語はラテン語の(pro bonopublico)の略で、その意味は、「公衆の善のために(for the public good)」である。日本で平成21(2009)年よりプロボノ活動を推進している特定非営利活動法人サービスグラントのウェブサイトによれば、プロボノとは、「ビジネスパーソンや専門家がスキルを生かして社会貢献すること」としている。プロボノの例としてアメリカの弁護士は、ABAでは弁護士の行動規範(model rules of professionalconduct)において、年間50時間以上、無償の法律サービス(プロボノ活動)を行うことが推奨されている。そして、その活動の対象は、弁護士報酬を支払うことができない人々と、これらの人々への支援を行う団体に限定している。また、アメリカ国内の法科大学院(law school)では、外部の非営利団体と協力してプロボノプログラムを展開しているものもある。
(早坂 毅)