フルコスト・リカバリー

full cost recovery
 事業者が提供するサービス契約の入札価格はサービス提供に係る直接費のみならず、妥当な間接費も含めたコストに基づいて算定されるべきという考え方である。この考え方は、2002年にイギリス財務省が公表した報告書(The Role of the Voluntary and CommunitySector in Service Delivery)のなかで提起されたものであり、その背景にはイギリスの行財政改革により公的サービスが民間非営利セクターに委託される際に、委託者(資金の提供者)がサービス提供者の事業に係る間接費を負担することに消極的であることから、民間非営利セクターは実施事業に対する適正な対価をえておらず、官民の協働が阻害されているとの事実認識があった。
(尾上選哉)