(井上善博)
ノブレス・オブリージュ
社会的に身分の高い者には社会的責任があり、彼らは何らかの義務を果たさなければならないという意味である。社会的エリートは多くの特権を有しており、エリートは特権に対する社会からの要請として義務を果たすことが求められる。たとえば、医師や弁護士は独占的に業務を行うことについて法律的に保護されている。報酬の期待できない貧しい患者の診療を拒否するか、あるいは手抜きをする医師や、自分の負担で社会的弱者のために公益弁護活動をすることに消極的な弁護士は、不親切という社会的評価を超えて不正とみなされる。社会的エリートの義務の遂行は、彼らの自尊と責任意識の表現として欧米社会では通用している。経済活動で財を蓄えた者は、所有権という特権を有することになる。彼らも公益法人等を通じて社会に対して寄付行為をするという義務を負う。