認証主義

 一定の行為または文書の成立あるいは記載が正当な手続きによってなされたことを公の機関が確認、証明することである。日本では、法人の設立は法の規定によって行われる。それがどのような規律に従って設立されるのか、設立に関する規制の厳しい順に、特許主義、許可主義、認可主義、認証主義、準則主義等に区分されている。認証主義は、設立に関する規律が緩やかなものと分類される。認可主義の場合、設立要件に合致すれば、行政は認可する必要があるが、内容の検証のうえで認可する必要がある。これに比べ、認証主義の場合、行政は、提出された書類から要件の確認を行い、要件を満たしていれば認証するため、チェックは比較的形式的であるともいえる。認証により設立される非営利法人としては、宗教法人、特定非営利活動法人(特活法人)があげられる。
(石川千晶)