自然体験活動

 自然のなかで、自然を活用して行われる活動の総称である。そのなかには、キャンプ等の野外活動や自然観察等の学習活動が含まれる。青少年の豊かな人間性を育むうえで、体験的な学習活動の重要性が認識されるのに伴い、学校教育等の場で自然体験活動の充実が図られつつある。学校教育法、社会教育法でも、その条文で自然体験活動の促進、機会提供が謳われている。また近年、地方創生の取り組みである子どもたちを対象とした農山漁村体験交流推進事業でも、自然体験活動のプログラム開発、施設整備、人材育成がすすめられている。NPOは、この自然体験活動の担い手として、従来から大きな役割を果たしてきた。その中心となっているのが、特定非営利活動法人 自然体験活動推進協議会(CONE:Council for Outdoor and NatureExperience)である。CONEは、全国約300団体と連携して、安全な自然体験活動の普及啓発にあたるとともに、自然体験活動指導者の養成・紹介を行っている。現在、その指導者登録制度には、約15,000人の民間人が登録している。
(今井良広)