資金収支計算書(社福)

 社会福祉法人会計基準における財務諸表の1つであり、当該会計年度におけるすべての支払資金の増加および減少の状況を明瞭に表示するものである。資金収支計算書は、「事業活動による収支」、「施設整備等による収支」、「その他の活動による収支」の3つの活動区分から構成されており、それぞれ、決算の額と予算の額を表示し、差異がある勘定科目については、その理由等を備考に表示する。「事業活動による収支」に掲げる収支には、経常的な事業活動による収入および支出を記載し、収入から支出を控除した額を事業活動資金収支差額として記載する。収入は、介護保険事業収入、老人福祉事業収入、児童福祉事業収入、保育事業収入、就労支援事業収入、障害福祉サービス等事業収入、生活保護事業収入、医療事業収入、借入金利息補助金収入、経常経費寄附金収入、受取利息配当金収入などで構成される。支出は、人件費支出、事業費支出、事務費支出、就労支援事業支出、授産事業支出、支払利息支出などの費用で構成される。「施設設備等による収支」には、固定資産の取得に係る支出および売却に係る収入を記載し、収入から支出を控除した額を施設整備等資金収支差額として記載する。収入は、施設設備整備等補助金収入、施設整備等寄附金収入、設備資金借入金収入、固定資産売却収入などで構成される。支出は、設備資金借入金元金償還支出、固定資産取得支出、固定資産除却・廃棄支出、ファイナンス・リース債務の返済支出など、施設設備等に関連した支出で構成される。「その他の活動による収支」の区分には、長期運営資金の借入れおよび返済、積立資産の積立および取り崩し、投資有価証券の購入および売却資金の運営に係る収入および支出や、事業活動による収支や施設設備等による収支に掲げる収支に属さない収入および支出を記載し、収入から支出を控除した額をその他の活動資金収支差額として記載する。収入は、長期運営資金借入金元金償還寄附金収入、長期運営資金借入金収入、長期貸付金回収収入、投資有価証券売却収入、積立金取崩収入などの収入で構成される。支出は、長期運営資金借入金元金償還支出、長期貸付金支出、投資有価証券取得支出、積立資産支出などで構成される。
 これら事業活動資金収支差額、施設整備等資金収支差額およびその他の活動資金収支差額を合計した額を当期資金収支差額合計として記載し、これに前期未支払資金残高を加算した額が当期末支払資金残高として記載される。
(四方田彰)