事業活動収支計算書(学校)

 学校法人会計基準において作成が求められる計算書類(学校)の1つで、教育活動、教育活動外、特別の3つの活動ごとに、負債によらない収入である事業活動収入と、消費する資産の取得価額および当該会計年度における用役の対価である事業活動支出の均衡の状態を明らかにする目的で作成される。なお、事業活動支出のなかには減価償却費や引当金組入額等の発生主義項目も含まれる。また、収入と支出について基本的に予算の額と決算の額およびその差異の金額を対比して表示する。事業活動収支の計算は、その期の活動ごとに事業活動収入の額から事業活動支出の額を控除して計算した収支差額を合計して基本金組入前当年度収支差額を計算し、そこから基本金の組入額を控除して当年度収支差額を示す。毎期の収支差額を、その諸活動の計画に基づき必要な資産を継続的に保持するのに必要な金額を内部留保したものである基本金組入れ後の結果として示す点が事業活動収支計算書において特徴的な点であるといえる。これは学校法人が教育サービスを安定して提供していくうえで、財政基盤を強化するための基本金の組入れは優先すべき事項であると考えられているためである。資金収支計算書が現金収支の均衡状態を示すことを主目的にしているのに対して、事業活動収支計算書は、基本金の増減を含めた純資産の増減原因全般を網羅的に示している点が特徴である。
(古市雄一朗)