CSO

 Civil Society Organizationの略称であり、「市民社会組織」の意味である。海外では社会と政府を繋ぐ第3の立場としてコミュニティに存在する組織を指すことが多い。そのため対象となる組織はおもにNPO・NGO、シンクタンク、民間財団等である。つまり、社会課題解決のために政府に強く働きかけることや市民の意識変革を醸成することがCSOの重要な役割の1つとして捉えられている。一方、日本では市民が主体となって活動している組織を指すことが多い。非営利組織は市民のボランタリーな力で運営されていることが多いことから、非営利組織に限定して指し示すことがある場合もある。他方、すべての組織は市民によって運営されているため、社会におけるすべての組織が対象であると主張する組織もある。海外ではどの分野で活動するかという社会におけるポジショニングでCSOの範囲を指し示しているが、日本では誰がその組織を運営する主体かということによって範囲を指し示している点が大きく異なる。
(堀野亘求)