財務諸表(公益)

 法人における取引が記録され、一般に公正妥当と認められる会計の基準によって処理され、決算手続きなどを経て作成される計算書類である。それは、情報利用者に伝達され、資金提供等の意思決定に利用される。「公益法人会計基準」では、公益法人が作成する財務諸表として、「貸借対照表」、「正味財産増減計算書」、「キャッシュ・フロー計算書」が規定されている。またこのほかに、「財務諸表の注記」、「附属明細書」および「財産目録」についての規定がある。さらに「公益法人会計基準の運用指針」において、これら財務諸表等の表示科目および様式が規定されている。「公益法人会計基準」に規定される財務諸表間の連携についてみると、企業会計のそれと同様のものといえる。「正味財産増減計算書」で計算・表示される「当期一般正味財産増減額」が、「貸借対照表」の「正味財産の部」における「一般正味財産」の前期からの増減額と一致する。同じく、「当期指定正味財産増減額」が、「貸借対照表」の「正味財産の部」における「指定正味財産」の前期からの増減額と一致する。また、「キャッシュ・フロー計算書」で計算・表示される「現金及び現金同等物の増減額」が、「貸借対照表」の「流動資産」における「現金預金」の前期からの増減額と一致する。
(宮本幸平)