財産目録

 各会計年度末時点における、その法人が所有するすべての資産および負債について、名称、数量、区分、種類、使用目的、金額等を詳細に表示し、法人が所有する財産の状況を明らかにする計算書類または計算書類を補足する書類であり、貸借対照表の内訳明細となる。非営利法人の各制度、各会計基準等の定めにより、財産目録のひな型や作成義務などの位置づけは異なるが、各制度上で定められている数値基準を判定するための基礎資料とされる場合や、登記申請の際の添付書類とされる場合もある。非営利法人は、法人運営および活動に必要不可欠な財産を、寄贈により所有・運用する場合が多く、また、法人活動において受領または獲得することになった財産について税制上のさまざまな優遇措置の適用があるため、財産目録上で所有財産の状況を開示することは、非営利法人のステークホルダーに対し有益な情報を提供する役割がある。
(米満まり)