サービスラーニング

 ボランティア活動、奉仕活動、地域貢献活動などの活動の実践を通じて学ぶこと、またはその学習法である。言葉としては1967年ごろにアメリカで用いられたのが始まりとされる。たんなる奉仕活動ではなく、その実践を通じての学習であることが重要である。その学習とは、学校で学んだことがらを地域社会で実践することによって学習効果を深めるという視点、学校での座学では学べないことを活動を通じて学ぶという点などがある。地域社会での活動の実践によって、多くの人とのふれあいや関係から人間関係の築き方を学んだり、問題発見力、問題解決力を養うことが期待される。また、地域社会に対しても実践活動による成果が見込めるだけでなく、若者の柔軟な発想がえられることや、多世代で交流する経験をもたらすことなどのメリットをもたらす。大学においても、閉ざされた世界になってしまわないよう、地域との関係を重視したり、地域への貢献が期待されるようになっており、その方法の1つとして大学全体として取り組む例もみられる。
(吉田忠彦)