コミュニティ・カフェ

 飲食やイベント等が提供される、主として地域住民の居場所・たまり場である。地域コミュニティの疲弊・縮小に伴う人間関係の希薄化等を背景に、ゆるやかな「繋がり」が求められるようになり、それをつくるための場の1つとして、全国的に増加しつつある。おおむね「飲食の提供」が中心のもの、「イベントの提供」が中心のもの、「居場所・たまり場」が中心のものに分類され、高齢者福祉、子育て支援、まちづくりをはじめ、多様な分野で活動している。一般的なカフェと比較して、来店客の滞在時間が長いことや、来店客同士や来店客とスタッフのコミュニケーションが図られていること等の特徴があるため、コミュニティ・カフェの多くは回転率が低く収益性に乏しい。そのため、活動を継続していくには、カフェ(飲食)の収入以外にも、イベントや場所貸し等の収入や、補助金・助成金、来店客からの参加料収入等を確保していく必要がある。
(菅原浩信)