国境なき医師団

 略称:MSF(正式名称:Médecins SansFrontières)は、1971年にフランスの医師とジャーナリストのグループによってつくられたNGOであり、世界最大の国際的緊急医療団体である。国際援助分野における功績により、1999年にはノーベル平和賞を受賞した。国境なき医師団はその活動において、つぎの10の原則を掲げている。すなわち、1.第一に医療援助活動、2.証言活動、3.医療倫理の遵守、4.人権の擁護、5.独立性への配慮、6.基本原則:公平性、7.中立性の精神、8.義務と透明性、9.ボランティアからなる組織、10.メンバー一人ひとりが参加し動かす組織、である。日本では、NPO法人国境なき医師団日本(略称:MSF日本)が、国境なき医師団の日本事務局として平成4(1992)年に設立され、平成9(1997)年にはMSFのパートナー事務局の1つとして独立組織となった。東京都知事による認定NPO法人の認定を受けている。
(鷹野宏行)