国民健康保険団体連合会(国保連)

 国民健康保険法83に基づき、会員である保険者(市町村および国保組合)が共同して、国保事業の目的を達成するために必要な事業を行うことを目的にして設立された公法人のことである。国保連は、国民健康保険のもつ地域医療保険としての特性を生かすために各都道府県に1団体、計47団体が設立。統括団体として国民健康保険中央会がある。国保連が実施する業務としては、(東京都国保連の場合)診療報酬等の審査支払事業、保険者事務共同処理事業、後期高齢者医療事業、介護保険事業、障害者総合支援給付費等支払事業、年金からの保険料(税)の特別徴収に係る経由機関業務、措置費支払代行事業、保健事業、特定健診診査等に関する事業、広報活動および調査事業、その他本会の設立目的を達成するために必要な事業がある。統括団体である国民健康保険中央会は、昭和23(1948)年に前身となる全国国民健康保険団体中央会を発足し、昭和34(1959)年に社団法人化に伴い国民健康保険中央会に改称、平成24(2012)年に公益社団法人化した。国民健康保険事業、高齢者医療事業、健康保険事業、介護保険事業および障害者総合支援事業の普及、健全な運営および発展を図り、社会保障および国民保健の向上に寄与することを目的として運営している。おもな業務としては、診療報酬等の審査に係る業務や各種事務処理システムの開発、保険者事務の共同処理等を実施し、保険者等や国保連合会の業務を支援している。
(上村知宏)