計算関係書類(社福)

 計算書類とは、「資金収支計算書」、「事業活動計算書」、「貸借対照表」の3つの計算書類を指し、これら3つの計算書類に「附属明細書」を含めたものを計算関係書類という。平成28(2016)年3月31日の社会福祉法人会計基準の改正以降、計算関係書類に「財産目録」を含め、計算関係書類等と呼んでいる。「資金収支計算書」は、各年度におけるすべての支払資金の増加および減少の状況を表示する。同計算書は、「事業活動による収支」、「施設整備等による収支」、「その他の活動による収支」の3つの活動区分から構成されており、それぞれ、決算の額と予算の額を表示し、差異がある勘定科目については、その理由等を備考に表示する。「事業活動計算書」は、企業会計でいうところの損益計算書に当たり、各年度の純資産の増減の内容を表示し、経常的な事業活動による収入および支出を表示する。事業活動は、「サービス活動増減の部」、「サービス活動外増減の部」、「特別増減の部」、「繰越活動増減差額の部」の4つに分かれ、それぞれの部の収支差額と前期からの繰越額を加減して表示する。「貸借対照表」は、各年度末におけるすべての資産、負債、純資産を明瞭に表示するものである。資産の部と負債の部は、流動資産と固定資産、流動負債と固定負債にそれぞれ分類される。純資産の部は、基本金、国庫補助金等特別積立金、その他の積立金、次期繰越活動増減差額に区分される。基本金には、事業開始等にあたって財源として受け取った寄付金の額を計上する。当該寄付金には、社会福祉法人の設立ならびに基本財産等を取得すべきものとして指定された寄付金や、これら資産の取得等に係る借入金の元金償還に充てるための寄付金、施設の創設等の運転資金に充てるために収受した寄付金が該当する。なお、純資産の部は企業会計とは異なり、株主からの出資がないため、株主持分という概念は存在しない。
(四方田彰)