クリニカルパス

 平成10(1998)年クリティカルパス研究会の発足以降、「患者状態と診療行為の目標、および評価・記録を含む標準診療計画を作成し、標準からの偏位を分析することで医療の質を改善する手法」であり、診断・検査・手術・投薬・食事・リハビリ・指導等を入院から退院まで医療チームや患者が診療プロセスを共有するためのシートである。目的は、患者へのインフォームドコンセント、医療の標準化と責任を明確化した安全管理、医師の指示や医療チームのチェック漏れ等による事故防止、在院日数調整や医療資源投資・報酬による経営管理である。現在は、電子クリニカルパスにおける情報システムがすすみ、病床一元化で専門外看護師でも診療に参加でき、病診連携のための地域連携パス等も電子カルテの業務管理を実践している。
(加藤友野)