グリーフケア

grief care
 人は、発達段階の過程において多くの喪失体験をする。その喪失の影響から身体症状を含む感情、思考、行動面に表出する苦痛、自責感、食欲低下、睡眠障害、うつ傾向など多様で複雑な心身反応がみられる。グリーフとは特に身近な人を失った場合悲しみや怒り、罪責感と自責、不安、孤独感、疲労感、無力感など身体的反応だけでなく嘆き悲しむ行動など深い心の苦しみからくる悲嘆感情的反応をいう。死別後の悲嘆反応は通常数か月〜2年以上の過程がみられ、思慕の念や錯覚、幻覚の現象を体験することが多い。不規則な生活習慣、心身の乱れによる症状の出現、社会的孤立などにより以前の生活に支障を生じた状態から、悲嘆感情を解放し死別に伴う苦痛や環境変化を受け入れ新たな社会生活を再構築する過程の作業をグリーフワークといい、人生観や価値観の変化から家族機能や生活再構築(回復)に向けて寄り添い側で支援することがグリーフケアである。おもにホスピス、緩和ケア病棟で実践されている。
(加藤友野)