組合員資本(中小企業協同組合)

 純資産(大分類)におけるⅠ組合員資本とⅡ評価・換算差額等のうち、Ⅰ組合員資本である出資金・未払込出資金・資本剰余金・利益剰余金の区分を指す。出資金は出資総額を処理し、未払込出資金は未払込出資金として処理し、出資金の控除項目として表示する。資本剰余金は資本準備金とその他資本剰余金に分類(中分類)され、さらに資本準備金は加入金と増口金に分類(小分類)される。加入金は新組合員から徴収した加入金を処理し、増口金は増口をした場合において加入金に準じて徴収したものを処理する。その他資本剰余金は出資金減少差益に分類(小分類)され、出資金の減少によって生じた差益を処理する。利益剰余金は利益準備金とその他利益剰余金に分類(中分類)され、利益準備金は法によって当期純利益金額(繰越損失がある場合にはこれを塡補した後の金額)の10分の1以上を積み立てるときの準備金を処理する。その他利益剰余金は教育情報費用繰越金と組合積立金と当期未処分剰余金または当期未処理損失に分類(小分類)され、組合積立金はさらに特別積立金・○周年記念事業積立金・役員退職給与積立金・○○積立金に分類(細分類)される。教育情報費用繰越金は法および定款の規定による法定繰越金を処理する。特別積立金は定款の規定による法定繰越金を処理し、○周年記念事業積立金は記念事業に充てるため剰余金処分により積み立てる任意積立金を処理する。役員退職給与積立金は役員の退職金に充てるため剰余金処分により積み立てる任意積立金を処理し、○○積立金は剰余金処分により積み立てるその他の任意積立金を処理する。当期未処分剰余金または当期未処理損失はさらに、当期純利益金額または当期純損失金額と前期繰越利益剰余金または前期繰越損失金に分類(細分類)され、当期純利益金額または当期純損失金額は当期純利益金額または当期純損失金額を処理し、前期繰越利益剰余金または前期繰越損失金は前期繰越利益または前期繰越損失を処理する。
(櫛部幸子)