行政補完型公益法人

 地方自治体など行政府との関係性において、そこから一定の独立性をもった存在として、行政機能を補完するサービスを提供する公益法人をいう。事業を実施する法人や、公共施設の管理を任務とする法人がある。運営のための財源は、自治体からの委託費および補助金を主たるものとするが、法人による独自の財源確保も積極的に行われる。当該法人では、自らが企画する事業と、行政府からの委託事業の、双方の均衡的運営がめどとされる。組織体制についてみると、役職者は派遣職員が中心であるが、プロパー職員も適宜配置される。そのため、事務や事業について国や都道府県から委託・推薦を受けている「行政委託型公益法人」と比べると、独立性がさらに高いものとなっている。
(宮本幸平)