かかりつけ医

 日本医師会の定義によると、「健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師のこと」をいう。すなわち、「熱がある」、「体がだるい」、「食欲がない」等、体調が悪いと感じたときにまずはじめに相談する自宅近くの病院の医師のことをいう。通常、医師は、内科、外科、小児科、婦人科、眼科、耳鼻科、皮膚科、整形外科、泌尿器科など多くの種類の科目からそれぞれ得意とする科を診察しているが、かかりつけ医は、どの診療科かを問うものではない。また、大病院かまた小規模の診療所かなどの在籍する医療機関を限定するものでもない。なお、主治医という用語も広く知られるところであり、ここに、主治医とは、ある患者の疾患の診療方針全般に対して主たる責任を有する医師のことである。外来診療や入院診療における「担当医」と同義であることが多いが、ある患者の身体・健康、その他の状態についてもっともよく理解している者であることが期待される。
(鷹野宏行)