回復期リハビリテーション病床

 日本では、医療資源の効果的・効率的活用のために急性期、亜急性期、回復期、療養、在宅に至る流れを構築すべく一般病床の機能分化がすすめられている。回復期リハビリテーション病床は、(亜)急性期を経過した患者について、引き続き医学的・社会的・心理的なサポートが必要な場合に、専門職種(リハビリ医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など)がチームを組んで集中的なリハビリテーション(起床・食事・排泄・入浴など日常生活動作[ADL:Activities of Daily Living]の改善を含む。)を実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻すことを目的とした病床である。入院対象として、たとえば脳卒中であれば「発症または手術後2か月以内の入院、最長入院期間150日」のように、病名と、病気・けがを発症してから入院するまでの期間および入院期間が決められている。
(石津寿惠)