アセット・トランスファー

asset transfer
 2000年代以降、イギリスでコミュニティへのエンパワメント手段として政策的に推進されてきた、自治体等からコミュニティ組織への公有資産の移転制度である。一般的には、自治体等の公的団体が所有する不動産資産(土地・建物)の所有・管理権をコミュニティ組織等に、自由保有権(freehold)の譲渡や長期リースホールド(long leasehold)等の手法により、市場価格を下回る割引価格で移転(譲渡)することと定義づけられている。資産の移転先(所有・管理主体)としては、チャリティやコミュニティ利益会社(CIC:Community Interest Company)、地域開発トラスト、社会的企業などが多い。現在、公有資産の移転は、アセット・トランスファー以外に、地域主義法(localism act 2011)に基づくコミュニティ入札権(communityright to bid)によって行うことも可能である。ただし、コミュニティ入札権に基づく資産移転は、市場価格での取引によって実施される。
(今井良広)