アウトプット

 out(外に)、put(置く)ということで、産出、生産品、生産高を意味する。アウトプットの対義語であるインプット(input)は投入量を示す。原価計算においては、企業活動における原価(インプット)と給付(アウトプット)の対応関係から、製品消費高を計算する。特に、標準原価計算制度では、複式簿記のなかに標準原価をどのタイミングで組み入れるかによって、パーシャルプランとシングルプランに大別される。このうち、パーシャルプランでは、原価計算期末にその期間の実際の産出量を知ってから、仕掛品勘定のなかで標準原価と実際原価の差異を把握できることから、アウトプット法といわれる。また、情報用語では、アウトプットは出力(コンピュータでデータを画面に表示したり、印刷すること)、インプットは入力を意味する。さらに、近年、ビジネス用語として用いられるアウトプットは、これまでの経験や学習・知識をもとに収めることができた成果である。アウトプットを受けた先にえられるものはアウトカムである。
(江頭幸代)