スポンサーシップ

 企業などがスポーツや文化事業、芸術イベントなどに金銭的や物的な援助をすることである。企業はその見返りとして、商品やサービスの広告をテレビやラジオに流したり、ウェブ上に掲載したり、競技場や選手のユニフォームなどに企業名を載せたりする。日本語では、「協賛」がスポンサーシップの訳語として定着している。企業や事業者が、非営利組織を支援する方法としては、寄付とスポンサーシップ(協賛)があげられるが、寄付は、見返りを求めないもの、反対給付のない行為であるのに比べ、スポンサーシップ(協賛)は、広告効果や広報効果といった、企業名や商品名の周知、企業イメージや商品イメージの向上などを目的として行っている。税法上は、企業にとっては、支出した寄付金については損金とできる金額に一定の上限額を設けられているのに比べ、企業のスポンサーシップ(協賛)については、広告宣伝費等としてその上限額がないため、企業のスポンサーシップ(協賛)の方が有利である。
(早坂 毅)