JCI

 Joint Commission Internationalの略で、日本語訳としては国際病院評価機構とされる。JCIは、アメリカの医療施設を対象とした第三者評価機関The Joint Commissionの国際部門として1994年に設立された非営利団体である。国際社会における医療の安全性と質を継続的に改善することを目的に、教育やコンサルティングサービスの提供ならびに国際的な認定・認証を行う団体として知られている。また、2005年に世界ではじめて、そして唯一、世界保健機関(WHO:World Health Organization)に患者安全推進のための協力センターとして認定されている。JCIの基準(たとえば外来診療プログラムでは)は、全15章の分野と約600の評価項目を医療現場で詳細にチェックするもので、このJCIの認証を取得することは、「患者安全」や「医療の質」などの分野において、国際基準を満たしていることを示す指標となる。現在、JCIの認定を受けた日本の病院は31を数えている。
(鷹野宏行)