ファンドレイジングとは②

(公開日:2019年5月27日)

Q 日本ファンドレイジング協会はどういうミッションを持って、どういう活動を行っているのか。

代表の鵜尾さんが語ることがすべてですが、ミッションとしては、「善意の資金10兆円が流通する時代を作っていく。」

 

日本の寄付市場は、数千億円レベルとここ10年で改善してきたが、その資金の流通を10兆円にしていく。がファンドレイジング協会のミッションである。

 

そのために行っているのが、寄付文化を作っていく、いろいろな寄付の啓発、ファンドレイジングを推進していくファンドレイザーの育成、年1回のファンドレイジング大会(さまざまな知見を持ち寄って互いに学びあう大会)日本では10年前から始まったが、アジア最大級のファンドレイジング大会になり、いまや5,000人参加するくらいの大きな大会に成長した。

 

それ以外は、地域ごとやテーマごとに取り組む上での視点が変わってくると思うので、「地域チャプター」や「テーマごとのチャプター」を作っている。

 

チャプターというのは、支部のようなものですが、あえて支部と呼ばずに、チャプタ―≒仲間という意味合いで、

 

東北であれば「東北チャプター」東北の中でのファンドレイジングを推進し、ファンドレイジング協会が全体の音頭をとり行っている。

 

Q チャプターは各地域単位のほかに県単位、例えば、静岡チャプターが出来ましたが、何か具体的に違いがあるのでしょうか。

基本的には変わりはありませんが、どのエリアかを持って仲間か、ネットワークを作るのかだと思う。

 

今後も県単位のネットワークを作ることは十分にあり得る。

 

代表理事の鵜尾さんが目指しているのは、各県に1つのチャプターがあるくらいのエリア感で行うことだと思っています。

 

例えば、東北チャプターは東北6県で作っているが、東北の中でも福島なら福島の事情もあるし、宮城県には宮城県の特徴もある。

 

やはりそれぞれ少しずつ違うところがある。

 

チャプターや日本ファンドレイジング協会のモデルになっているのは、アメリカのAFPという団体で、アメリカはすごく進んでいて、全米の協会があり、都市ごとにチャプターがある。

 

サンフランシスコチャプターやボストンチャプターのように都市にチャプターがあり、アメリカを超えてメキシコチャプターがあり、チャプター活動が盛んである。

 

アメリカの世界最大規模のファンドレイジング大会は、チャプターが運営するくらい成熟している。

 

私は、サンフランシスコの大会に参加してきたが、サンフランシスコならではのファンドレイジングを推進していく上での課題や特徴というのを表す大会運営をされていた。日本でも将来的には、こういう姿というのが、見えてくれば素晴らしいのかなと思っている。

 

認定ファンドレイザー 山﨑庸貴氏 プロフィール

一般財団法人ふくしま百年基金 代表理事

認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会

認定ファンドレイザー/認定講師/東北チャプター共同代表

 

福島県会津若松市出身・在住。東北学院大学教養学部卒業、筑波大学大学院経営・政策科学研究科修了。経営学修士(MBA)。

 

学生時代を捧げた国際交流NPOの活動を通じて、NPOの「経営」に関心を持つ。外資系経営コンサルティング会社にて人材・組織マネジメントを専門としたコンサルティングに従事の後、NPOの組織診断や調査等を実施する中間支援NPOにて研鑽を積む。その後、個人事務所を立ち上げ、NPOの組織開発や人材育成、プロジェクトマネジメント支援、ワークショップ企画・運営等に携わる。

 

2011年に発生した東日本大震災・福島第一原発事故を契機に、故郷・ふくしまへUターン。復興支援で活躍するNPOのネットワークづくり、活動コーディネート、経営支援等に奔走する。

 

夢は「ふくしまを社会課題解決先進地にする」。

 

≪参考資料≫
(一財)ふくしま百年基金についてPDF
(一財)ふくしま百年基金 2018年活動報告PDF

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